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ミツバチと共に90年――

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蜂蜜エッセイ応募作品

蜂に追われて

流星

 

 梅雨が開けたと同時に、カラッカラの蝉がなきだした。水分はすぐなくなり、口の中もカラッカラで、一日に何度も麦茶を作る。
 外出する猛暑の日は、朝方か夕方にでることにしている。
 暑いのもあるが、蜂が顔めがけて飛んでくるのだ。
 歯が痛みだしてから、甘いものを食べないようにしているのに。匂いではないだろう。
 砂糖や蜂蜜も食べやしないのに、親の敵の様に顔面を目がけて飛んでくるのだ。
 お互いに何もしてないよな!俺は逃げること、そして黒い服を着ないようにしている。
 語りかけても返事はないだろう。する気もないが。
 無事に家に着いたときの汗は、冷や汗と暑さからだ。Tシャツは汗で半分濡れている。
 そういえば、彼女の祖母が蜂蜜レモンを作ってくれていたと、嬉しそうに話していたな。
 一息ついて、買ってきたアイス度を冷蔵庫に詰め込む。だいぶ前に、俺にも作ってくれたな、蜂蜜レモン。彼女が気になり、なにしてるのかと手を止めて、彼女にメールを送った。
 蜂多いから気をつけてね!
 汗を拭いながら、扇風機をつけ、返信を待った。

 

(完)

 

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